秋の贅沢な食材といえば松茸!
もし、うっかり食べごろを逃して腐らしてしまったら、また、松茸に白いカビが生えてきたり、ぬめりがあったりしたらどうします?
食べてもよいのか、それとも諦めて捨ててしまうべきなのか、高級食材なだけあって悩んでしまいますよね。
そこで、松茸は腐るとどうなるのか、白いカビやぬめりがあれば食ることができないのか?
食べられるかどうかの判断ができる見分け方などをまとめてみました。
また、さいごに松茸の保存方法もご紹介しますね!
目次
松茸は腐るとどうなる?見分け方は?
松茸が腐っていたとしたら、松茸の独特の匂いとは違い、明らかに変な匂い(生ゴミのような)がします。
まずこの匂いで大抵は「この松茸は食べてはいけない!」と気づくはずです。
そして、ドロっと溶けたような状態であれば腐っているので、食べることはやめておきましょう!
他の見分ける方法として松茸を繊維に沿って縦に割ってみてください。
割ったところが白い色をしていれば傷んでおらず食べられる状態です。
茶色がかっていたり、ドロと溶けているような状態であれば傷んでいるので食べないほうがよいです。
あとは青や緑色になっているところがあれば「青カビ」が生えているので食べないでくださいね。
白いカビのようなものはのちほどご説明しますが、食べても大丈夫です。
松茸が腐っているかどうかの見分け方は4つです。
- 匂い(悪臭がしないかどうか)
- ドロドロに溶けていないか
- 縦に割った時に中の色は茶色に変色していないか
- 青や緑色になってる部分はないか(青カビが生えていないか)
これらに当てはまる場合は食べることはやめておきましょう!
腐った松茸を食べてしまったらどうなる?
腐った松茸をたべてしまうと食中毒を起こしてしまいます。
松茸の中にはアミノ酸という成分が含まれており、保存状態が悪く傷んでくるとヒスタミンにかわり、このヒスタミンがアレルギー反応を起こす原因となり、吐き気や腹痛、痺れなどのような症状を起こし、食中毒になってしまいます。
このヒスタミンは加熱調理しても取り除くことはできないので、「火を通したら大丈夫」と思わず、食べるのをやめておきましょう!
松茸に白いカビやぬめりがあっても食べていいの?
photo by 挪威 企鵝
松茸にはよくカビと判断がつかないものがあります。
それは白いカビのようなものです。
もふもふした、綿菓子のようなものであれば、それはカビではなく「気中菌糸」というもので松茸の菌糸の一部なので食べても害はありません。
白いカビのような「気中菌糸」とはいったいなんでしょう。
きのこは菌糸という糸状のものが集まってできたものです。菌糸が繁殖しようとする過程で温度変化などがおこるとできるのが「気中菌糸」なので、気中菌糸は菌糸の一部となります。つまり、白いカビのようなものは松茸の一部なので、食べても大丈夫ということです。
また、「ぬめり」はキノコの性質上多少でてくることはありますが、ドロドロではなく少々であれば問題ありません。
松茸の「ぬめり」ですが、松茸はほとんどが水分でできていますので、時間が経てば多少のぬめりはでてきます。
自然に起こりうることなんですね。腐っているわけではありません。
でも、放置すると腐りますので気をつけてくださいね。
白いカビやぬめりを取るにはどうしたらよいの?
気中菌糸やちょっとしたぬめりは食べても大丈夫と言われても、なんだか嫌だなと思う人もいるでしょう。
気になる場合は濡らしたキッチンペーパーで拭き取って調理してください。
ぬめりを取る場合も気中菌糸をとるのと同様、濡らしたキッチンペーパーで軽く拭き取とるといいですよ。
拭き取るだけでは気持ち悪いと思う人もいるかもしれませんが、きのこ類は水洗いをすると表面から水気を吸収してさらにぬめってしまいます。
ぬめりをとりたいならやはりキッチンペーパーで拭き取るの程度が良いかと思います。
水洗いをすると風味を失ってしまうんですよね。
せっかくの味覚がもったいないなと思います。
どうしても水で洗いたい場合はボールに水をはり、その水を指ですくって松茸のぬめりや汚れを落とし、しっかりキッチンペーパーで水分をとりのぞきます。
流水で洗うと水分を吸収しすぎてしまうのでやめておきましょう!
いずれにしても白いカビは松茸の一部であり、ぬめりも少々ならば松茸の性質上のものなので、気にしなくても食べれるということです。
ちなみに松茸に限らず、きのこ類は水で洗わないのが基本です。
関連記事>>エリンギの保存方法は常温と冷蔵庫どっち?長持ちさせるには?
松茸の正しい保存方法は?
さいごに松茸の保存方法をご紹介します!
松茸の保存方法は冷蔵保存と冷凍保存の二通りがあります。
一番、最適なのは冷蔵庫の「冷蔵室」での保存です。
<冷蔵保存方法>
「野菜室」だと「冷蔵室」より温度と湿度が高めなので、松茸を保存するなら低めの温度で湿度の低い「冷蔵室」をおすすめします。
1.石づき(根元の硬い部分)を取り除きます。
この時、全部切ってしまうともったいないので、鉛筆を削るようなイメージで真ん中を残 して周りを削るようにしてください。
2.濡らしてよく絞ったキッチンペーパーで汚れを拭き取ります。
汚れがひどい場合はボールに水をはり、その水を指ですくってさっと汚れを落とし、しっ かりキッチンペーパーで水分をとりのぞきます。(流水は水分を吸収しすぎてしまうので NG!)
3.キッチンペーパーや新聞などで松茸をくるみます。
4.ポリ袋、またはタッパーにいれて冷蔵室に保存
冷蔵保存の賞味期限は一週間ほどですが、松茸の鮮度や風味が落ちてしまうので、なるべく早く食べましょう。
<冷凍保存方法>
冷凍保存をする場合は生のままで保存するようにしましょう。
1.石づき(根元の硬い部分)を取り除きます。
この時、全部切ってしまうともったいないので、鉛筆を削るようなイメージで真ん中を残 して周りを削るようにしてください。
2.濡らしてよく絞ったキッチンペーパーで汚れを拭き取ります。
汚れがひどい場合はボールに水をはり、その水を指ですくってさっと汚れを落とし、しっ かりキッチンペーパーで水分をとりのぞきます。(流水は水分を吸収しすぎてしまうので NG!)
3.真空パックで保存
真空パックで保存できるのであれば理想ですが、できない場合はラップに包み、その上か らアルミホイルでさらに包み(霜がつかないようにするため)、ジッパー付きの袋に入れ て空気を抜き、冷凍庫で保存しましょう。
冷凍保存の賞味期限は1ヶ月ほどになります。
石づきの削り方のイメージはこちらの画像のような感じです。
常温でも保存はできますが、日持ちがあまりしないので気をつけて保管してください。
保管方法は新聞紙にまるめてできるかぎり風通しのよいところで保管してくださいね。
さいごに
松茸などのきのこ類は菌類なので腐っているか食べれるかの判断は知識がなければ難しいですね。
とにかくまず匂いで判断です。
松茸のよい香りがしているかどうか、悪臭ではないか。
そして多少のぬめりは問題なしです。
また、白いカビは松茸の一部で食べられますが、青いカビは食中毒を起こすのでたべてはいけないと判断してください!
松茸はとってもデリケートで日持ちがあまりしないので、なるべく早く食べるか、または冷蔵・冷凍保存をしましょう!
この知識を活かしてせっかく手に入れた松茸を無駄にしないようにしましょうね!
参考になりましたら幸いです。