秋が段々と近づくにつれ、「新米」という言葉を耳にする機会が増えて来るのではないでしょうか。
新米の味や特徴、購入する際にチェックすべき袋の表示や割合などご存知ですか?
スーパーなどで「新米入荷中!」というのぼりを見ると、何となく季節を感じたり、普段のものより美味しそうに感じたりしますよね。
新米を購入する際にぜひ知っておきたい事があります。
新米の時期や新米とはどんなお米なのかということです。
新米でも昨年のお米がまぜられたりするブレンド米というのも存在します。
せっかくですから100%新米を楽しみたいですよね。
この記事では新米の味や特徴、袋の表示や割合の見方などを詳しくご紹介していきますので、良かったら参考にしてみてください!
新米の時期はいつまで?
新米の季節はいつからいつまでかと言うことですが、これは各地方によって少しずつ変わってきます。
新米は桜前線のように西の暖かい地方から徐々に北上していきますので、沖縄地方は7月初旬から早い時期から買うことができますし、東北地方や北海道では10月頃から販売が始まります。
全国的に見ると9月〜10月頃が新米の時期になります。
次に、どのようなお米が新米と呼べるのかを確認しておきましょう。
新米の定義とは「その年に取れたお米」であるかどうかになります。
JAS法の品質基準では、生産された年の年末までに精米、袋詰めされたものを「新米」として販売できるのです。
つまり、せっかく今年中に収穫したお米でも、精米や袋詰めが来年以降になってしまうだけで新米とは言えなくなってしまうのです。
たとえば、2019年に収穫したお米は2019年の12月31日までに袋詰しなければ令和元年(2019年)産の新米として販売することは出来ません。
新米表示の割合を確認しよう!
新米を買う際は、新米の表示の割合も良く確認するようにしましょう。
昨年のお米と新米を混ぜたものや、別の品種を混ぜたものなどをブランド米と呼びます。
複数の品種を混ぜたブレンド米の場合、新米の使用割合が50%以上の場合だと「新米ブレンド」と表示されています。
また、新米の使用割合が50%未満の場合は必ず「新米○%」と表示されています。
なので100%の新米を買いたい場合はきちんと表示を見極める必要があります。
表示の見分け方は簡単です。
「原料玄米」という欄を確認しましょう。
100%新米の場合は「単一原料米」という表示がされています。
これは使用割合100%という意味です。
これに加え精米年月日が今年であれば、そのお米は100%新米ということになります。
ブレンド米の場合は、産地、品種、産年、使用割合がそれぞれ記載されています。
もし分からない事があれば、売り場の店員さんに訪ねてみると良いでしょう。
新米の味の特徴って?古米との違いは?
最後に新米と古米の特徴を説明していきます。
新米の特徴は炊きあげた時に、白く艶やかでふっくらとしています。
また、新米とは別に昨年以降に作られたお米を「古米」と呼びます。
※お米の表示としては「古米」という表記は存在しません。
新米とは違い古米はツヤがなく、硬かったり粘りけが少ないのが特徴です。
比較してみると古米が悪いもののように思えますが、決して悪いということではありません。「古い」とかくのでイメージは良くないですよね。
東南アジアや南アジアなどでは粘り気の少ないご飯が好まれますし、お寿司やチャーハンなどの料理は古米の方が相性が良いとされています。
寿司飯なども酢の浸透が良いという理由で古米が使われています。
古米には古米の良さと特徴を活かした使い方があります。
新米の時期まとめ
新米とは、その名の通り今年中に採れたお米を年内に精米、袋詰めしたものを指します。
お米は時が経つにつれどうしても劣化していくものなので、香りの良い、白くツヤツヤとした新米は何だか特別な感じがしますよね。
いつもは特に気にしていなくても、たまにはお米に拘ってみるのもいいかもしれません。
その年に採れたお米をその年に頂くというのは、とても贅沢で幸せなことだと思います。
ぜひ農家の皆さんのお顔を思い浮かべながら、美味しい新米を召し上がってくださいね。
参考になりましたら幸いです!